駿台が「情報Ⅰ」対策講義を開講——共通テストの変化が問うもの

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2026年7月23日、駿河台学園(駿台予備学校)は、2027年度大学入学共通テストを見据えた特別講義「情報Ⅰ プログラミング徹底攻略 〜高得点獲得のための対策法〜」を8月から開催すると発表した。対象は中学生・高校生・浪人生を含む受験生で、情報Ⅰにおけるプログラミング分野に的を絞った内容となっている。大手予備校がこの分野に本格的な講座を設けたことは、受験市場における「情報Ⅰ」の位置づけが急速に変わりつつあることを示す出来事といえる。

「情報Ⅰ」が本格的な受験科目として立ち上がるまで

情報Ⅰが大学入学共通テストに正式導入されたのは2025年度入試からのことだ。それ以前は、高校の「情報」という科目は進学実績との関連が薄く、受験生にとっての優先順位は決して高くなかった。しかし文部科学省がデジタル社会への対応を主眼に置いた学習指導要領改訂を進め、共通テストへの組み込みが決まると、状況は一変した。

問題は、導入直後の試験内容が「思ったより難しかった」という受験生側の声と、「学校ごとの指導水準にばらつきがある」という現場の実態が重なったことだ。特にプログラミングの問題は、コードの読み解きや処理の流れを追う能力が問われ、他の暗記中心の科目とは異なる準備が必要になる。こうした背景から、予備校側が専門講座を設ける動きが加速してきた。駿台の今回の発表は、その流れの中でも規模・知名度の面で特筆すべき動きとして受け止められる。

また、2027年度入試に向けて出題傾向の安定化が進む中で、「対策が立てやすくなった」という側面も予備校側の参入を後押ししている。過去問が蓄積されることで、どのような問題形式・思考プロセスが求められるかのパターンが見えてきたのだ。

この動きが示す、プログラミング教育の「位相の変化」

テックキッズナビ編集部がこのニュースで注目したいのは、講座の内容そのものよりも、「大手予備校が情報Ⅰのプログラミングを独立した対策科目として扱い始めた」という事実が持つ意味だ。

これまでプログラミング学習は、どちらかといえば「子どもの可能性を広げる」「将来に備える」という文脈で語られることが多かった。つまり長期的・情操的な価値として位置づけられていた。しかし共通テストという具体的な関門が設けられたことで、プログラミングは「高校3年生が直接向き合うべき受験科目の一部」としての顔を持つようになった。これは保護者の意識にも影響する変化だ。

「小学生のうちからやっておけばよかった」という後悔と、「今から予備校で詰め込めば追いつける」という期待が、受験生家庭の中で同時に渦巻いている状況だとテックキッズナビ編集部は見ている。どちらの判断が正しいかは一概にはいえないが、少なくとも情報Ⅰのプログラミング問題は、短期間のパターン学習だけで対応できる設計にはなっていない。コードの意味を論理的に追う力は、ある程度の時間をかけて育てるものだという認識は、保護者として持っておく必要があるだろう。

保護者として今できること

今回の講座は高校生・浪人生が中心となる対象だが、編集部として強調しておきたいのは、「中学生も対象に含まれている」という点だ。これは予備校側が、高校入学後に情報Ⅰの内容を本格的に学ぶ前の段階から、プログラミング的思考の土台を整えることに意味があると判断していることを示している。

保護者の立場からすると、まず現在通っている学校の情報Ⅰの授業がどのような水準・内容で行われているかを把握することが出発点になる。授業でプログラミングをほとんど扱っていない場合、外部講座や学習サービスを補助的に利用する選択肢は合理的だ。ただし、「受験対策」と「プログラミングを本質的に理解する力をつける」は、似ているようで目的が異なる。共通テスト対策として受講する場合は、その位置づけを明確にしたうえで利用することが、混乱を避けるうえで重要になる。

情報Ⅰを「新しい入試科目のひとつ」として淡々と受け止め、他の科目と同様に準備を進める視点が、今の受験生家庭には求められている。

大手予備校が本格的な対策講座を整備し始めた今、情報Ⅰのプログラミング問題が「難関大学合否を左右する得点差の出る設問」として語られるようになるのは、そう遠くない話だろう。

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出典: ICT教育ニュース「駿河台学園、共通テストに向け「情報I プログラミング徹底攻略 ~高得点獲得のための対策法~」8月から開催」(2026-07-24)
https://ict-enews.net/2026/07/24sundai-3/

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